アメリカで料理 アメリカ料理 レシピ
Updated (April 22,2005)  Little Darling

目次   アメリカで料理することになったら・・・


レッスン T 素材 
レッスン U 調理器具
レッスン V 調味料
レッスン W ストックしておくと便利なあれこれ


アメリカでお料理をすることになったら やはり 日本にいる時とは 随分勝手が違います 。
まずは お野菜や お肉、鮮魚他 お料理の素材について はじめてみましょう。
それから 使い勝手の違う調理器具、そして シーズニングについてお話ししましょう。まだまだ いろいろな 違いもあると思いますが ご質問アイデア等お料理Q&Aの方にいただけると うれしく思います。お勧め キッチン用品や サイトも真と一緒に送ってくだされば HP上に掲載させていただきます。
 

レッスン T アメリカの食材

 
キッチン英和辞典
− お店に並ぶ お野菜、お魚、お肉などが
これは 日本語で何?という時 役立つ英和比較、一覧になっています。

 都会に住まない限り今でも和食の材料を手に入れるのは難しいという地方が多いことでしょう。そういう人達のために 、今はオンラインで日本の商品を届けてくれる 会社が増えてきました。送料などを入れると 高価になるものも多いですが、遠くまで買いに行けないという人には非常に便利なサービスだと思います。
冷凍、冷蔵品、お酒、日用品から電気製品まで扱う会社が増えてきました。


レッスン U アメリカの調理器具

 
アメリカでは 日本のように ガスコンロが使える家庭は 多くありません。特に田舎や新興住宅地では 都市ガスの供給ラインが届いておらず、殆どの家庭で電気コンロが使われているようです。私の住まいも新しい住宅地にあるために ガスをひくことができなかったので、プロパンガスを調理には使用しています。
 
 電気コンロには、二通りあります。コイル式のものと フラットサーフェスといわれる ガラスの下に電熱のあるタイプです。お掃除のしやすさと 見た目の綺麗さでは フラットサーフェスがお勧めですが、普及している数ではコイル式が断然アメリカでは多いでしょう。ごとくのようなものを 使わないと丸底の中華鍋は火の伝わりも悪く 座りも悪いので 
中華鍋を求める場合は 底が平らなものが 良いと思います。以前は、フラットサーフェス型のクックトップを使っていましたが、ハロゲンを使い温まるタイプだったので ガスと同じくらい瞬時に火力を上げることができました。電磁波を利用した電磁調理器も増えているようですが、使える鍋の材質が限られてしまうことが難点です。火事にならない安全性では、フラットサーフェス、電磁調理器ともに高いこともあげられます。

 日本でも同じことが言えますが、オーブンを使う時は、ぜひオーブン専用の温度計を購入し
オーブンに付いている温度計をあまり過信せず、確かな温度で調理するようにしましょう。

 
温度や計量カップ等の換算表は ここにあります。
 
炊飯器は 私は アメリカで購入した日本のブランドのIHジャー炊飯器を使っています。以前は
日本から持参したものを コンバーターなしで 使っていましたが 全く問題はありませんでした。

クロックポットという器具をご存知ですか?長時間煮込むシチューなどを作る時 非常に便利です。
材料を入れて電源に挿し込むだけで 弱火で ことこと調理した状態に仕上がります。デパートやディスカウントストアーにありますので ぜひご覧になってください。ポットラックパーティー(各自でそれぞれ 料理を持ち寄って 集まるパーティーで親しい仲間で集まる時などに よく開かれるパーティー形式です)のときにはポットに入れたまま移動もでき そのままサーバーにもなるので 便利です。シャトルシェフという名前で有名な、魔法瓶タイプの調理器も アメリカで購入することができ、外出することが多い主婦、仕事を持つ人にはとりわけ重宝すると思います。
 焼肉やお好み焼きに便利な
ホットプレートは アメリカでの購入が可能です。
にお鍋を囲みたいとき 土鍋がひとつあれば 便利でしょう。また 可能であれば
お座敷天ぷらなどもできる 
卓上調理鍋があれば 重宝します。これもアメリカで現在は、販売されています。
 グレーターという名前でおろし金は、アメリカにあることはありますが 大根おろし用の
おろし金は 日本製のものが重宝します。(キョ-セラのセラミック製のものを最近 アメリカで購入しました。)
ベンリナーなどの 野菜スライスや千切りのための道具は アメリカでは高価なので どうしもという方は 日本での購入をお勧めします。韓国ストアでも、良くこのベンリナーは見かけるようになりました。(なお フランス製マンダリンもありますが これは驚くくらい値の張るものが多いようです。)
卵焼き用の 長方形のフライパン?も 日本から 持参しました。フライパンで代用も利きますがやはり お弁当には あのおなじみの卵焼き器で作った卵焼きは欠かせません。
 アメリカにもドイツ製、日本製他 優れた
包丁が数多くありますが 私は 両刃の和包丁、万能包丁は 何本か 買って来ました。手に馴染んだ使い易いものが 一番です。最近(2004年)最も気に入っているのが、キョ-セラの三得包丁です。これは、人気シェフのミン・ツァイが使っていてアメリカでも人気があります。まな板や研ぎ石は こちらでの 購入が可能です。こちらの主婦は まな板を使わない人が意外に多く、我々のようにみじん切りを上手に手早くこなせる人は あまりいないようです。

 最後に一番大切なアメリカでお料理をする際に覚えていなくてはならない事!アメリカの
1カップ約 240ccになっています。大さじ小さじは日本と同じなので これは 大丈夫ですね。ちなみに 炊飯器についてくる 米用1カップは180ccなので 私のように(新婚当初 アメリカのカップで計ってお米を炊いてしまい 固くて食べられなかったことがありました。)間違いをしないようにして下さいね。
 私のお勧めするキッチン調理器具をここに少し 載せてみました。

 

   三徳ナイフ・鍋・まな板・調理器具や料理用電化製品など下記のサイトに揃っています。

 
レッスン V アメリカの調味料
 
 調味料は 
お醤油、お酒、みりん、お酢等 ブランド、品質は問わないというのであればどこの スーパー、酒屋さんで、最近は購入が可能になっています。特選醤油や薄口醤油、寿司酢、本みりんはやはり日系または 韓国系などのオリエンタルストアなどでの購入が、必要となるでしょう。なお Light Soy Sauceという製品は、薄口醤油ではありませんので ご注意下さい。みりん風調味料を使っている、料理酒を使っているとおっしゃる方が意外に多いのに驚きます。本当においしい味付けがしたいのであれば、ぜひ本物のみりんやご自分でも飲める程度の品質のお酒(ワインも同様)を 使うようにしてください。
 ご存知かと思いますが くれぐれもおしょう油の保管は冷蔵庫で。大量に買って使い切れずに捨てしまうより、少しずつ買って長期保存をしないようにしたほうが、良いでしょう。開封前は保存が利きますので、どうしてもストックがないと不安という場合は、小さいめの瓶をセールの時にでもたくさん買っておいた方が良いと思います。
ウスターソースは日本のブランドの方が、個人的には甘味も適度にあり、渋みもなくおいしいと思いますマヨネーズは 日本製のものが、酸味が効いていておいしいので日本のものを使っています。New England地方だけの製品かもしれませんが Cain という会社のマヨネーズは、酸味がわりとあるのでポテトサラダ、マカロニサラダなど、たくさんのマヨネーズが必要なときは、使っています。日本のマヨネーズに一番近いと思います。もちろん自家製のマヨネーズが一番ですが、やはり市販のマヨネーズボトルは無くてはならない必需品です。
 
 
お砂糖は三温糖や 日本で言う白糖はありませんので グラニュー糖ですべて代用します。最近見つけたのですが Pure Cain Sugar が 少し三温糖に近いまろやかな甘味があると思います。これは ヘルスストアーで見つけました。無漂白糖です。黒砂糖は ありませんが、ブラウンシュガーと モラッセッス(Molasses) で なんとか近い味は出せます。CainSyrupは 瓶、あるいは缶に入っていて、黒蜜とほぼ同じ味がします。和菓子にも使うことがあります。小麦粉は、日本で言う 薄力粉、中力粉、強力粉の区別はありません。殆どの場合 All-Purpose フラワーが使われます。これは日本で言う中力粉とほぼ同じグルテン含有量なのだそうです。Bread Flour は 私の判断では強力粉に近いと思うので 餃子の皮作りやうどん作り、もちろんパン作りに使っています。Self-rising Flour というものも市販されていますが これには 予め ベーキングパウダー等の膨張剤が入っています。ケーキ用の小麦粉は、CakeFlourという名前で販売されており、どこのスーパーでも なぜか上段に置いてあるケースが多いようです。赤い箱を目印に探してみてください。

 
お塩は、普通のテーブルソルト、シーソルト、Kosher ソルトなどがあります。テーブルソルトにはIodineとNon-Iodineがありますが Iodineを購入しましょう。(注: Iodine とは ヨードのことです)
 私の家庭では シーソルトと Kosher ソルトを主に使っています。Kosher ソルトというのはもともとは Kosher(ユダヤ教のKosher料理のために使う)用に売られているのですが私は粒の粗いところが気に入っていて ローストチキンやビーフ、ステーキ あるいはお魚を焼く時の飾り塩などに頻繁に使っています。ホールフードなどのヘルスフードの店には、ハワイアンソルトをはじめ各地のシーソルトが揃っています。オンラインでも、この頃は用途によっていろいろと使い分けを勧めているお店がいくつかあって、なかなか塩も好みで選べる時代になったと感心しています。


レッスン W  ストックしておくと便利なアメリカの素材、食材 

 
 日本と違って 毎日夕食のためにお買い物、とはなかなかいかないのが ここアメリカ。
そこで 常温で保存のできるもの、冷蔵保存のできるもの、冷凍保存のできるもの。あると便利な食品を中心に あれこれ書いていこうと思います。上手にストックされたパントリーがあると
いざお料理を!という時に困る事はありません。それでは 最初は冷凍庫から・・・

 基本的にはお肉、お魚、そしてお野菜ですね?お肉といえば 豚肉、牛肉、鶏肉。
それぞれ固まり、スライスなど用途に合わせて一通り 用意しておくと便利です。
鮮魚類では 鮭、まぐろ、海老、白身のお魚、かじきあたりを いつも常備しています。
冷凍の際 ぴっちりとラップで包み フリーザー用のジッパー式の袋に入れ
ストローで余分な空気を抜いておくと 凍った空気で氷がいっぱいついたりすることが防げます。
 次はお野菜。私は特に和野菜を冷凍したものを常備しています。例えばレンコン、ごぼう、里芋、かぼちゃ。これらは 料亭でも プロの板前さんが 実際使っておられるほど質の良いおいしいものが多いので お勧めです。レンコンはそのまま解凍せず天ぷらにもできます。なかなか手に入りにくいごぼうも里芋も そのまま調理でき 下ごしらえの手間も省けて2週間に1度は買い足しているくらいです。
 そして Little Darlingの一押し!くず野菜の冷凍をお勧めします。玉ねぎの皮、にんじんの皮、にんにくの中心部分の小さくって皮むきも面倒な部分。セロリの葉っぱ、マッシュルームの軸、パセリの茎などなど。これらを良く洗って ジッパーバッグに入れて冷凍しておくと ストック作りに重宝します。また 市販の缶詰や顆粒のストックを使う際にも これらのくず野菜を加えることによって
おいしさがぐんと増しますので ぜひぜひお試下さい。くず野菜を捨てるべからす。
 香りのもの、例えばショウガはそのままラップに包んで冷凍しておくといつでもそのまま摩り下ろしたり スライスして使うことができます。それからハーブ類。パセリ、シラントロ(コリアンダーの葉)、ねぎ、タイムなどは良く洗って はさみで葉の部分を切り取り ペーパータオルの上において乾かしてからそのまま あるいは刻んで冷凍しておくと 便利です。刻まなくても
冷凍したものを手で袋の上からもむと ぱらぱらと細かくなるのでOK。(除く:ねぎ)
 
以上の基本のストックに加え 自家製または市販の餃子やしゅうまい、子供達の
おやつに便利なホットドッグやアイスクリーム。濃縮100%のジュース類、生のライムを
絞ったジュースやレモンジュース。そして 納豆やラーメン、うどんなどもあれば うれしいですね。
日本食のお店はもちろん スーパーも遠いという方は 是非 2台目の冷蔵庫、または
冷凍庫を用意されることをお勧めします。

 冷蔵庫編。基本的なストックは ご家庭によって 違うと思うので 私の例をあげてみましょう。
まずは ステープル。ミルク、卵、バター、ヨーグルト、サワークリーム、クリームチーズ。
これらのDairyは まず揃えて欲しいですね。それから マヨネーズやケチャップ、ソース類などの
コンディメント。お野菜といえば ステープルは 玉ねぎ、人参、ピーマン、キャベツ,白菜、
ねぎ、マッシュルーム類、セロリ等でしょうか。玉ねぎ、じゃがいもは 冷蔵保存を
避けるように言われますが なかなか大きな袋を買うと使いきれないご家庭も多いかと
思います。そんな時は やはり もったいないので 冷蔵しましょう。私は
パントリーにバスケットをぶらさげて そこで保存しています。
それから コールドカットと呼ばれる サンドイッチ用などのハム類、チーズ、
ベーコン。チェダ-チーズやモッツァレラチーズも 常備しておくと便利です。
もちろん 日本人ならではの うめぼしやお漬物(らっきょ、福神漬けなど)も お忘れなく。
おそらく抜けているものもあるかと思いますが 冷凍冷蔵食品はこれくらいあれば
だいたい 何でも作れると思います。

缶詰類は保存が利くので 何かと便利ですね。
野菜の缶詰、たとえば グリーンビーンズ、コーン、かぼちゃやスイートポテト、
ホワイトアスパラガス、豆類。コンデンスミルクや エバミルクも必要な方が多いと思います。
常温保存の利く 紙パックに入ったミルクも 子供さんがいらっしゃる方には
重宝するはずです。アップルソ−ス、ジュース、クラッカー、シリアル、小麦粉、砂糖、パン粉。
グラハムクラッカーは チーズケーキの土台に、そのままおやつに、また ミルクをかけて
電子レンジで温めたら 簡単な朝食にもなり いろいろな用途に使えるのであると便利です。
パスタも各種揃えておくと良いでしょう。特に エンジェルヘアと言われる細いスパゲッティ-は
中華そばの代用になり 焼きそばやお好み焼きをするとき便利です。
日本の乾物では ひじき、干ししいたけ、かんぴょう、
乾麺(うどん、そうめん、蕎麦)いりこ、かつおぶし、昆布、麩、葛、そういったものがあれば
いつでもおいしい和食が作れますね。

みなさんも 各家庭のお料理の好みに合わせて 1度冷凍庫やパントリーを見なおしてみませんか?
なんでも揃ったパントリーから おいしいメニューが生まれます。

Back * Home