海外で日本のお正月 アメリカ料理 レシピ 海外での暮らし方

ハッピーニューイヤー 2005


2004年は 年末にスマトラ沖地震による津波で、東南アジア各国が大きな被害を受け、
たくさんの大切な命が 瞬時のうちに奪われてしまいました。
日本では、新潟中越地震が起き、このときも甚大な被害がありました。夏には、アメリカ、日本両国にハリケーン、
台風の上陸が相次ぎ、自然の恐ろしさを知らされる一年でした。大きな自然の力の前に、本当にどこまでも
人間というものは小さく、太刀打ちさえも できませんでした。存在の無力さを痛感したものです。
だから、自然とどうやって 共存していくか、逆らうのではなく どうやって一緒に歩いていくか、これが
人類にとって 今最も大きな課題だと思います。そんな小さな存在である生き物の間で土地や利権を争うということが
どんなに小さく愚かな事か、戦争と抗争を続ける世界の傲慢な人間たちが 一時でも早く目覚めることを祈るばかりです。

今年は 家族だけで迎える年の瀬、そして 元日になりました。お客様をもてなすわけでもなく、お節が 
とりわけ大好物というわけではない子供たちや夫のために、頑張ってお節を作るか否か迷いましたが、
アメリカで16年も続けてきた、お節とお雑煮で迎えるお正月。やはり 我が家の伝統を守るため続けないわけにはいきません。
お節の食材を調達していたお店が、昨年 閉店してしまったことから、手に入らなかった素材が多かったので、
例年よりは 少し品数も少なく、今年はお鉢や大皿などに盛り付け、各自小皿に取っていただく形にしてみました。
そして、夫には いつものように特別に 盛り付けたお皿を用意しましておきました。


アメリカでおせち

  夫のために用意した お節料理。
  お気に入りの2段になったトレイに
  少しずつ盛り付けました。
  
  −丹波の黒豆とかち栗、太っちょになった伊達巻、
   酢だこ、紅白なますといくら
  −いかのなると巻き(チーズと海苔を巻いて)、
   栗きんとん、紅白かまぼこ、筑前煮
  −広島風 牡蠣雑煮
    (昆布とかつお節でとっただしがベースで
    お澄まし仕立て。かまぼこ、牡蠣、白菜、
    三つ葉あるいはゆずで仕上げます。)
  −紅白 丸もち
   

品数が減った分、豪華なお正月を演出するために、もう一品 用意したものがあります。
最近めっきりいただくことが少なくなった牛肉を、この日はふんだんに使いました。数日前からマリネしたものを
圧力鍋で煮込んだ イタリア風ビーフシチューです。画像ではわかりづらいのですが、
このお皿は 直径45センチある大きなものです。そのお皿に 塊のお肉をそのまま盛り付けました。
マリネにも使った 大好きなハーブ ローズマリーを添えています。
ハンドミキサーで ピューレにしたソースには、たくさんのお野菜が溶け込んでいて、絶妙のうまみを出しています。


 イタリア風 ビーフシチュー
  −赤ワインとハーブ、にんにくなどで
   数日マリネしたお肉を 香味野菜などと
   一緒に 煮込みます。
   
   マリネと同様、煮込む際にも たっぷりの
   赤ワインと 極上のビーフストックを使う
   これがおいしく仕上げるコツです。


お正月のビーフシチュー


杏仁豆腐 

  −子供たちのリクエストで、おやつに
   杏仁豆腐を作りました。赤いチェリーが
   お正月に華やかさを添えて。
   画像には写っていませんが、取り分けたあとで
   ほんのひとつまみの金箔で飾りました。
      
    器は 「宮島焼き」
    素朴で暖かい焼き色です。


紅白のお供え餅は 広島では作りません。
表面が市販のお餅のようにつるつるに
ならず、おまけに型に入れないと
やわらかめについたお餅は平たく
なってしまい、何度もつくり直しました。

  
アメリカでもおそなえ餅

 

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